川崎フットボールアディクト創刊のお知らせ

ご存知の方も多いかとは思いますが、JsGOALが1月末をもって更新を終了し、新サイトの方に統合される事となりました。
Jリーグの取材情報を記事として公開する場として、本当にお世話になってきました。

JsGOALには感謝の気持ちしか無いのですが、そのJsGOALもホームゲームのみの取り扱いということで情報の半分は出せないという状況があったため前から川崎フロンターレ専用のニュースサイトを立ち上げようとは考えていました。

今回、いろんなタイミングが一致して、Webマガジンという形で、サイトを立ち上げる事になりました。声をかけていただき、クラブ側にも理解していただき了解をもらえました。掛け持ちもOKだと言われていたJsGOALの統合による運用の停止は想定外でしたが、そんな動きの中でできたのが川崎フットボールアディクトというサイトになります。

概略と注意点

大分県別府市でフットボールカンファレンスが開催されている。98年からスタートしたフットボールカンファレンスは今回で7回目。今回はワールドカップ南アフリカ大会直後という事もあり『2010FIFA ワールドカップ南アフリカ・テクニカルスタディ』がテーマとなった興味深い集まりとなっている。

なお、講演の最中にリアルタイムで文字に起こしたため、どうしても一定の範囲で言葉が抜けている。ただし、文意自体は大外ししておらず、またそうするためにある程度言葉を丸めてお伝えする。

100%完璧な状態でのテキスト化ではないという点をご了承していただければと思う。また、何らかの問題が生じた際の責任は、江藤が負うものとする。



岡田武史
フィロソフィー。このチームでは6つだったかな。Enjoy、Our Team、Do your best、communication、Improve、concentration。
このチームは1年くらい言い続けたら最終的に言う必要がなくなりました。

いくつか言いましょうか。Enjoyは楽しむ。プロだろうがなんだろうが、サッカーを始めたときの喜び。子供の頃お山の大将で、ところがレベルが上がるとボールが欲しくなくなる。ミスしたくないから。でもずっとそういう形になった選手は伸びない。そういう意味で、エンジョイというのはビビった姿だけは見せてくれるなと。

そして途中から言い出したのは究極のEnjoyは自分の責任でリスクを負うことだと。

例えば2対2でここに敵が二人いる。うちがディフェンス2枚。ぼくはボールのところにプレス。もう一人はカバーに入るように指示する。でもこいつ(敵のボール保持者)がヘボそうだと思ったら、ここ(カバーのポジションを捨てて、敵のもう一枚の脇)に行けばいい。後ろ向いて逃げたらここ(敵のボール保持者を2枚で挟み)に行けばいい。そこを判断するのは選手。だけど、裏取られたら、選手から言われる可能性がある。そこは、ぼくは言いません。

「そこに居ろ」と言われたからそこにいる、だとか、「抜かれるな」と言われたから抜かれないポジションにいた、というのではダメ。
自分の責任でリスクを負うのが究極のEnjoyです。そのためには我慢が必要。

それは今回、初めて見つけた方法論です。

Our Teamを作るためにやったんですが、誰のチームでもない。お前ら一人ひとりのチームだと。監督が、キャプテンが、ではなくてお前ら一人ひとりのチームだと。

こんな話があるんですが、村の夏祭。樽酒を買って祝うんです。でもその年は凶作でお酒を買えない。そのために一人ひとり、お酒を持ちようろと。そして結果的に酒樽がいっぱいになる。良かったな、という事で飲んでみたら水だった。俺一人だけだったらわからないだろうとやった結果、一人が出さなくてもわからないだろうという事で、全員がそうしたと。

この意味は全部話しきれないんです。ただ、選手は何々してほしいと思っている。そして人に責任を預けたがる。そうやって自分で伸びようとしないやつは絶対に伸びないんです。

グランドの芝生に上から肥料と水をあげると綺麗になる。だけど、足を踏ん張るとズルッとめくれてしまう。芝生は水と肥料をあげると、枯れたふりをするんです。ところがあげないと芝は根を伸ばして行く。これは頃合いを見ないとダメだけど、ある意味Our Teamは自分で自分をコントロールできるようにしなさいと言う事。
そういフィロソフィーを6つ作って毎回選手に伝えました。

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